成田美名子画業40周年記念原画展に行ってきました。
銀座の画廊で開催されている『成田美名子画業40周年記念原画展』に行ってきました。
目当ては『エイリアン通り』と『CIPHER』。というか、この2作品だけ完読しているのです。
(『アレキサンドライト』は途中まで読みましたが、どうも飽きたようで…)
ここ20年以上成田先生の作品を読む機会がなかったとはいえ、『エイリアン通り』はあまりにも自分の中で特別な作品だし、その原画を見られる機会なんて今回限りかもしれないので行ってきました。
それほど大きくない画廊だったので、中はそれなりに混んでいました。来場者は私と同年代、もしくは上の人が多かった印象です。『エイリアン通り』がドンピシャな世代を考えると、そうかも知れません。
『エイリアン通り』の原画、とにかくシャールくんが美しすぎました。一番好きだったセレムが一枚しかなかったのは残念ですが、シャールくんの美麗さにうっとりでした。
『CIPHER』もよかったのですが、『エイリアン通り』とは絵の雰囲気が変わっていて、『エイリアン通り』ほど魅力を感じられませんでした。『エイリアン通り』の方が好みだっていうのは30年以上前から分かっていることですが、原画を見て改めて実感してしまいました。
申し訳ない、というか残念なことですが、『アレクサンドライト』以降の作品は全く読んだことがないので、サラッと流し見した程度でした。今の絵はやっぱり好みとは違うなぁ…な気持ちが強かったです。
グッズはそれほど多くはありませんでしたが、『エイリアン通り』を中心に購入。
シャールくんのクリアファイル。
麗しいのですが、1種類しかないのなら、全員が載ったイラストが良かったです(´・ω・`)ショボン
ポストカードは、最初は『エイリアン通り』のみ購入のつもりでしたが、『CIPHER』が全くないのも寂しいと思い1枚だけ購入。縦型のは、グッズ購入特典でした。
よくよく見ると、買うかどうか迷った左下の青空とシャールくんが、実は一番私の中の『エイリアン通り』かも。
実は、本当に好きだったイラストは、5千円以上するキャンバスアートだったのです。手に取りかなり悩みましたが、やっぱりそれを買うまでの決断はくだせませんでした。これが『BANANA FISH』だったら、迷わず買ったんだろうなぁ…
ショッパーも特別仕様でした。これはかなり嬉しかったかも、です^^
『エイリアン通り』は、私が英語やアメリカに興味をいだくきっかけになった作品の一つであり、またアラブ世界のあれこれに触れた最初の作品でもあります。連載されていたのが、イランの米国大使館占領事件のすぐ後の時期だったこともあり、その頃もうすでに欧米でのアラブへの良くない感情が高まりつつあったようです。ここ数年の米国を中心とした反イスラムの状況を目にするたびに、シャールくんが従姉妹に忠告したり、セレムが飛行機内で別の客に差別的対応を取られる場面を思い出していました。
シャールくんが望んだ世界はいつ実現するのかなぁ…と、そんなことも思ったりした原画展でした。